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「明日から」、「明日こそは」と言い続けて数日が過ぎた。
いい加減本気で首が締まってきている。というか余裕がなくなってきているという方が正しいというか。
とりあえず明日から頑張る。そもそも予約入ってるから行かないといけないからね!
・・・え、なんの話かですか?
あーうまく行ったら3月の半ばあたりに報告いたします。
何も言わなかったら、親に滅茶苦茶怒られてるんだろうな、と思っていただきたい。


あ、ゴーカイジャー始まりましたね!!!!!
ものっ凄い面白かったです!グリーンから目が離せない(笑)
レッドがもうカレーキャラ扱いになっているけれど、果たして2話で返上出来るのだろうか?
とりあえずあれです、みんなマーベラス呼びでレッドのことキャプテンって呼ばないんだね。
レッドが豪快というか適当というか王様でした。


さてさて、最近何も書けてないし描きあげられてもないので、先日勢いに任せて書いたアメレオでも置いていこうかと思います。
名前が出てないので非常に分かり難いと思いますが。
設定としては現代ものというか異世界ものというか。
まぁそういうものを書こうと思っていて放置していたんですが、長い話のどこかのワンシーンです。
こんなことがあってもいいなぁ、というか。
色々と適当過ぎて酷いですが、いやまぁそれはいつものことですが、よろしければ折り畳みからどうぞ。

ざぁざぁと降り注ぐ雨の音で目が覚めた。
ひんやりと肌の熱を奪っていく冷たい空気から逃れるために、自分の体温で温められた布団に体を丸めて改めて潜り込む。
寝起きでぼんやりしていた為かそれまで気付かなかったが、何かを手にギュッと握りしめていた。
のろのろとした動作で起き上がり、普段より低い室温に首を竦める。
ぼさぼさの頭をガシガシと掻きながら、持っていたものを布団から引きずり出した。
黒い布。
正確にいえば白いファーのついた丈の短い黒いジャケットだった。
自分の持ち物ではない服。それなのに何故か見覚えがある。
最近よくこの服を見ていたような気がする。
冷めた紫暗の瞳に夜闇で染めたような漆黒の髪。緩いウェーブのかかった黒髪にはちらちらと紫が混じっていた。
その顔は弟によく似ているのに、何故か共にいると心が安らいだ。
最近出来たばかりの友人。笑って私を死人と言った人間ではないもの。文字通り生きる世界の違うはずの存在。
影のない彼が着ていた服。
どうしてそれがここにあるのだろうか。はてと首を捻る。
昨日も確かに話をしていた。それは確かに覚えている。覚えているが、それだけだった。
でもまぁ、きっとこうして持っていればそのうち取りに来るだろう。
ピーターパンが影を取り戻しに来るように。
そう考えて楽しみだと思いつつ、服だけを置いて彼がいないということが何故か心に引っ掛かった。
彼は別の世界の住人であるのに、その服だけをこの世界に置いていくことが出来た。
別世界への干渉という意味でも気になるが、彼の持ち物が天女の羽衣のような扱いにならないことに心のどこかで落胆していた。
帰れないと不機嫌な低い声で文句を言いつつ、私が起きるのを待ってくれていたりはしないらしい。それがどうしてか酷く寂しかった。
シンと静まり返った部屋に響く雨の音が耳に痛い。
当たり前になっていた独りきりの空間が苦しくて、倒れるようにして再び布団に横になった。
決して予定がない訳ではないけれど、後日修正可能な程度の予定なので問題ない。
ふかふかのファーがぺったんこになるのも構わずに闇色のジャケットを胸に抱きこんで二度寝を決め込んだ。
次に目が覚めたときに彼が居てくれたらいいのに。
起こるはずのない事と頭では分かっているけれど、胸に淡い期待を秘めて目を閉じた

 
冷たい室内に響くのは降り続く雨の音と規則正しい呼吸音。
毛布に包まり気持ち様さそうに寝ている青年を呆れ顔で眺め、男は溜息を吐いた。
黒地に白でChernobogと書かれた薄手のTシャツを着た闇色の長い髪の男はカーテンの隙間から雨の降り続く外を見遣る。
雨雲が垂れ込め太陽光が遮られた外界は昼間だというのに薄暗い。
男は疲れた顔でその場に座り込むが、その様を傍から見ているとまるで空気椅子に座っているような無理のある体勢だった。
しかし男はその状態を苦にした様子もなく太ももに肘をつき、その手に顎を載せてすやすやと眠る青年を見ている。
青年が抱き込んでいるファー付きの黒いジャケットをいい加減手放さないだろうかと待ち続けて一晩が明けてしまった。
ここにまだ残っていると思っていなかったせいか、青年には男の姿が見えなかったが、男はずっと青年の眠る部屋に留まっていた。
それほど日頃の疲れが溜まっていたということなのか、いつの間にか会話は途切れ聞こえてきたのは気持ちよさそうな寝息だけ。
男はその場を離れて帰ろうとしたが、眠る青年は何故か男のジャケットを握ったまま放さない。
そのままでは身動きも取れずどうしようもないので、一縷の望みを掛けてジャケットを脱いだが、それでもジャケットは眠る青年の腕の中から消えることはなかった。
自分の存在に気付かないのなら、そのまま手にしたジャケットのことも忘れてしまえばいいのにと男は思う。
そうすればジャケットは青年の手から抜け落ちて戻ってくるというのに。
存在する世界が違うからこそ、意識されなければ、そこに存在すると認められなければ異界に介入など出来ない。
男はがっくりと項垂れる。
服を取られて己の世界に帰れないとは、まるで天女の羽衣だ。
あのお伽噺と今の状況で決定に違うところがあるとすればそれは、服を取られたのが男で、なおかつ青年を自分の住む世界に決して連れて行く気はないということ。
幾重にも重なる世界はけれども決して触れ合い溶け合うことはない。
男の冷えたアメジストの瞳には2つの世界が重なって映る。
雨音と寝息に溜息が混じった。
青年に見えないのならば男はこの世界に存在しないに等しい。ただ青年が握りしめたファーの潰れたジャケットが男と青年の存在する世界を繋いでいるだけに過ぎない。
あのジャケットが青年の手から離れれば、そのときになってようやく男は青年の住む異界の制約から完全に解き放たれる。
そうは言っても、男は物に触れる程度の介入も世界に対して許されておらず、ジャケットを自力で取り返すことは不可能に近い。
何も出来ず、ただ待つだけというのも骨が折れる。
男は本日何度目かになる溜息を長く長く吐いて、ただただ呆れた顔で青年の寝顔を見つめ続けていた。

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